2020.07.13
CTの有用性(例えば、副腎腫瘍)①
これまでも、私たちの病院で撮影したCTの画像を載せてきました。
今までは「こんな画像がありますよ」的な形でした。
今回からは初心に戻って、そもそも、CTを撮影する理由やメリットを説明していきたいと思います。
CTを撮影する理由は、何と言っても
①診断のため
②治療方針(特に手術の必要性・適応性)を検討するため
そして、③飼い主さんに状態を理解してもらうためだと思います。
今回、右副腎に腫瘍を疑うワンちゃんのCTを撮影しました。
これを見てください。
緑の塊が、右の副腎です。
これは、③のための画像です。
CTで撮影すると、白黒の断面で画像ができます。
この画像は、それを3Dに処理したものです。
作成するのに、手間と時間がかかります。
実際の診断では、あまり必要のない画像です。
しかし、「こんなところに、こんな大きさのものがありすよ」には必要な画像です。
長くなりそうなので、次回も説明を続けます。