2020.10.23
避妊手術、去勢手術をいつするのが良いのか その3
避妊手術に関して、いろいろな研究報告があります。
乳腺腫瘍の話は、「その2」で書きました。
今回は、前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)についてです。
これは、後ろ足のレントゲン写真です。
上側にある骨が、大腿骨(太ももの骨)で下側にある骨が、脛骨(すねの骨)です。
前十字靭帯は、ひざ関節の中にある靭帯で、すねの骨が前に行かないようにしています。
これが、切れると緑矢印のように、すねの骨が前に滑ってしまいます。
痛くて歩けません。
スポーツ選手などがこの病気で、選手生命が危ぶまれるのをニュースで聞いたりしたことありませんか?
この前十字靭帯ですが、ある報告によると、避妊手術していない雌のワンちゃんに比べて、1歳までに避妊手術を行った雌のワンちゃんで、明らかに多いとされているのです。
つまり、早くに避妊手術した方が前十字靭帯断裂になりやすいと報告されているのです。
病気によっては、早めに避妊手術したほうが良い場合もあれば、悪い場合もあるようなのです。
つづく