2020.07.19
診察って、診断って、どうしているの その4
前回は、下痢の「類症鑑別」を挙げるところまで説明しました。
さて、「類症鑑別」とは実際どういうものかと言うと・・・
獣医師向けの専門雑誌「SA Medicine」からの抜粋です。
下痢と言っても、これだけだけの可能性があるのです。
その次のステップが問題です。
①類症鑑別の全てを調べる
②各病院のマニュアルに則って調べていく
③可能性の高いものから調べていく
④狙い撃ちしていく
等の方法があります。
経験のない、もしくは、浅い獣医師は、自分で調べて①の方法を取りがちです。
なんでもかんでも調べようとすると、時間はかかるし、検査費用はかさむし、たとえ診断にたどり着いたとしても、
口コミサイトに「高い」とか「すぐに検査を勧めてくる」とか書かれることになりかねません。
また、病院によっては経験のない、もしくは、浅い獣医師に対し、②を作成している場合もあります。
誰でもが、③の方法を取り易くしていますが、自由度がなく、診断が外れた場合には軌道修正が困難です。
またまた、口コミサイトに「ぜんぜんよくならない」とか「説明が何を言っているのかわからない」とか書かれることになりかねません。
長くなったので、つづきます・・・