2020.06.08
胆のう摘出
胆のうに問題を抱えるワンちゃんは意外に多いように思います。
血液検査で肝臓の値がひっかかった、
胆のうに泥がたまっていると言われた、
胆石が出来ていると言われた、等等。
胆のう摘出という手術があります。
リスクが高い手術とされています。
問題は、胆のうに異常があるとして、胆のう摘出を行うべきか、否か。
明らかに手術した方がいいケースもありますが、微妙なケースも多く、
「これ」という明確な答えがないようです。
これはCTのデータで、肝臓のあたりでお腹を輪切りにした画像です。
オレンジで囲ったところが、胆のうです。
青で囲ったところが、周りよりも白いように見えませんか?
オレンジの矢印の向きに、胆管が走っています。
その太さを測ってみると、7.7mmでした。
拡張しています。
上に映っている胆のうの周りが、少しもやもやしているような気もします。
このワンちゃんは、十二指腸のあたりで胆管がつまっていて、胆汁が流れにくくなっていました。
胆のう摘出を行い、元気に過ごしています。