2020.08.06
獣医師の教育 その4
「わかってきたと、思い出したら要注意だぞ」
外来診察に出だしたころは、わからないことばかりなので、先輩獣医師に確認することが多くあります。
しばらくして、外来にも慣れてきて、自分だけで診断できることが増えてきます。
そのあたりに、落とし穴の出来ることがあります。
経験で診断ちがちになるのです。
以前、このブログでも紹介しましたが、
診断法にいつくかあるうちの「狙い撃ちしていく」に傾きがちになるのです。
もちろん、当たる時もあるでしょう。
でも、外れる時が必ずあります。
だから、「類症鑑別の可能性が高いものから疑う」ことを忘れてはいけないのです。
だいたいは、「狙い撃ち」で痛い目を見て、初心に帰っていくのです。
もちろん、「痛い目」を見なくて済むように、指導できるかが先輩獣医師の責任でもあります。