2020.09.12

偶発所見 その7

ダックスフントに多いとされる、椎間板ヘルニア。

診断には、脊髄と椎間板の評価をする必要があります。

MRI検査を行うのが良いでしょう。

 

実は、CTでも椎間板ヘルニアを診断できる場合があります。

 

椎間板ヘルニアの診断に最善はMRI、何らかの理由でMRIを実施できない場合、CTで診断を行う。

 

現状、これが主流でしょうか。

 

さて、腰の病気は椎間板ヘルニアだけではありません。

 

脊椎 変性 多数_001

左側が頭の方で、右側がお尻の方です。

四角の椎体が並んでいますが、下と上に張り出しているところが、骨の変性といって異常です。

脊椎異常 ペイント

大きくするとこんな感じです。

青で四角く囲ったものが、椎体(背骨)です。

本来はほぼ四角に見えます。

下に赤く膨らんでいるのが、骨変性(骨の形が変わってしまっている)です。

上に黄色く膨らんでいるのは、脊髄(神経)に当たっている可能性があります。

 

今回のタイトルが示すようにこのワンちゃんは、腰の症状で検査をしたわけではありません。

CT撮ったらたまたま写ったのです。

 

犬種は、確かボストンテリア。