2021.09.26

健康診断は必要なのか? 糖尿病について

糖尿病の診断

糖尿病になると、ワンちゃんもネコちゃんも

ヒトと同じようにインスリンで治療していくことになります。

糖尿病インスリン

では、糖尿病の診断はどのような形で行われるのでしょうか。

初期症状で気付く

初期症状で糖尿病に気付くことは、なかなか難しいでしょう。

初期症状、どんなものかと言うと、

  • 水を飲む量が増えた
  • 尿の量も増えた
  • なんだか痩せてきた
  • 疲れやすいみたい

こんなところでしょう。

 

水を飲む量なんて、毎日計測していないとわかりませんよね。

もちろん、以前に比べて倍ほど飲んでいる段階では、気付けると思います。

「痩せてきた」と言っても、体重を定期的にみていないと、気付きにくいでしょう。

飲む猫

重症になってしまう

糖尿病のワンちゃんやネコちゃんが、

重症になって病院に連れてこられることも少なくありません。

  • 全く食べない
  • 動かない
  • ガリガリになっている
  • 横たわって意識が朦朧としている

 

このような場合には、即入院になります。

出来れば、こうなる前に診断したいところです。

健康診断で糖尿病を見つける

健康診断で、糖尿病を調べる項目が含まれています。

  • 血糖値(血液検査)
  • 尿糖(尿検査)

血液検査

血糖値(グルコース)を調べます。

 

犬では血糖値が約200を超えると、

猫では血糖値が約300を超えると、

尿に糖が出ると言われているので、糖尿病を疑うことになります。

血液検査 血糖値

血糖値が高くても、特にネコちゃんでは、

興奮や緊張をしていても血糖値が高くなることがあるので、注意が必要です。

また、肝臓に癌がある場合など、糖尿病以外でも高血糖になる場合もあるので、注意が必要です。

 

尿検査

尿糖を調べます。

糖尿病になっていると、その名の通り、尿に糖が出ます。

尿検査試験紙

これまたややこしい話ですが、

糖尿病でなくても、尿に糖が出ることがあるのです。

なので、血液検査と合わせて診断する必要があります。

健康診断で血液検査と尿検査を

糖尿病は、初期に発見することができると、

食事療法など比較的簡単な治療から開始できる場合もあります。

特に、肥満傾向のワンちゃん、ネコちゃんは糖尿病予備軍なのかもしれません。