2020.10.22
交通事故
交通事故はなくならないようです。
交通事故にあって、運ばれてくるワンちゃん、ネコちゃんがいます。
症状はいろいろで、骨折が一番多いような印象です。
このワンちゃんは、散歩中に車に轢かれたそうです。
幸いにも(?)骨折はありませんでしたが、腹壁ヘルニアでした。
腹壁ヘルニアとは、腹壁(お腹の壁)が破れて、臓器が皮膚の下に出てきてしまうことを言います。
上の画像は、そのワンちゃんのお腹の断面です。
赤の矢印で挟まれたところで、腹壁が破れています。
緑で囲ったところが、腹腔内(お腹の中)です。
そこから、主に腸がオレンジの矢印の方向に、緑の枠を超えて、飛び出しています。
仰向けだと、こんな感じです。
上が頭側です。
腸がオレンジの矢印の流れで、皮膚の下に出てしまっています。
これは、手術で腸をお腹の中に戻して、おそらく裂けているであろう腹壁を閉じる必要があります。