2020.12.23
ウサギの尿管結石
ウサギのCT画像の連投です。
「尿管結石」って聞いたことありますか?
ヒトでもありますよね。
「流れる時に激痛だ」って聞きます。
腎臓にできた結石が、腎臓から流れ出し、尿管を移動することがあります。
これが尿管結石です。
その結石が膀胱まで流れればいいのですが、
途中で詰まってしまう場合があります。
そのまま放っておくと、腎臓がえらいことになるのでいけません。
さて、今回は、ウサギのそんな尿管結石のご紹介です。
これは、ウサギの下半身の3D画像です。
左の方が頭側です。
背骨が曲がっていて、足が二本あるのがわかると思います。
さて、これを仰向けにしましょう。
こんな感じです。
今回は、尿管結石の話なので、必要のない骨も消してみましょう。
この画像には、腎臓と尿管と膀胱とそして、尿管結石だけが残されています。
オレンジ矢印が、右の腎臓。
青矢印が、左の腎臓。
緑矢印が、左の尿管。
紫矢印が、膀胱。
そして、赤矢印が、右の尿管に詰まった尿管結石です。
仰向けなので、左右が逆になっていますよ。
これは、造影剤を流しているので、腎臓で作られた尿が正常に流れていれば、
尿管がきれいに見えるようになるはずです。
左の尿管は見えますが、右の尿管は結石で詰まっているので、尿管自体が見えないのです。
本来はこのオレンジの線のように、右の尿管も見えていたはずなのです。
これは、えらいことです。