2020.07.16
CTの有用性(例えば、副腎腫瘍)④
飼い主さん向けの3D画像を載せましたが、
実際私たちが診断するために、どんな画像を見ているのでしょうか。
この様な、右副腎腫瘍を疑う場合に、CTで何を判断しているのかと言うと・・・
①これが本当に右副腎なのか
②これは腫瘍なのか
③手術で摘出することはできるのか
④摘出する意味はあるのか
大きく、この4点でしょうか。
まず①に関して
これは、仰向けの断面で、頭が上になります。
オレンジが右の腎臓、青が左の腎臓です。
緑が問題の腫瘤で、位置や血管の走行からこれは右副腎であると判断できます。
ちなみに、
右の副腎を確認した後は、当然、左の副腎も確認します。
青が左の腎臓で、左副腎は黄色で示したものです。
左副腎も少し大きくなっているようですが、右に比べると大したことはありません。
なので、①に関しては「これは右副腎に間違いない」となります。
次回②に関して説明します。
つづく