2020.07.15
CTの有用性(例えば、副腎腫瘍)③
前回、載せた3D画像ですが、診断のためにはあまり必要ではありません。
3Dの画像が手術の際に有効である場合はありますが、
飼い主さんにわかり易く見せるために作成していることがほとんどです。
見せたいところを強調するために、上の画像では腫瘤を緑色にして、目につきやすいようにしています。
体のどこにあるのか、体に対してどれくらいの大きさなのか、理解してもらうために体の全体像を見せますが、
逆に腫瘤が小さく見えづらい時もあります。
お腹の正面からの画像です。
大きな血管と腫瘤がある場所を拡大しています。
全体像はわからなくなりましたが、
緑の腫瘤が、青でしめした大きな血管や腎臓にこびりつくようにくっついているのがわかります(よね?)。
体の向きも、
斜めの方がわかり易いのか、
正面の方がわかり易いのか、
画像を作る時に苦心します。
お腹正面、骨、血管、内臓、スケスケバージョン。
どの画像が「見やすい!」「わかり易い!」と言ってもらえるのでしょうか・・・。
これらの画像を作るのに、結構時間がかかります。
眼精疲労もつのるのです。