2021.04.17

誤食、内視鏡が活躍

誤食(ごしょく)

誤食(食べてはいけないものを、食べてしまう)って、いろんなものがあります。

おもちゃ、タオル、ひも、靴下、桃の種、等々の消化が難しいもの。

チューリップの葉、チョコレート、飼い主さんの薬、等々の中毒を起こす可能性があるもの。

 

誤食の対処法

誤食してしまったときには、一つの方法として「吐かせる」があります。

 

ただ、吐かせようとしても、吐かない・吐けない。

そもそも、吐かせることに危険が伴う。

吐き出せる大きさではない。

となった場合に、吐かせる以外の手段として内視鏡があります。

 

内視鏡

内視鏡本体は、このような見た目をしています。

内視鏡本体

内視鏡と本体、画像を映し出すモニター、画像転送用のPCがあります。

 

内視鏡の先は、

内視鏡 先

このように細く、その先端から、

内視鏡 先 鉗子

このように、様々な鉗子(かんし)と呼ばれる

金属のはさみのようなものを出して、

内視鏡 先 開く

つまんで持って帰ってくることができます。

 

実際の誤食

実際に、誤食をしたら内視鏡でどう見えるのでしょうか。

 

内視鏡 竹串

このように、胃の中に誤食したものが見えます。

これは、竹串です。

 

内視鏡で、なんとか取り除くことができました。

内視鏡 空

ほら、きれいになりました。

 

このような竹串の場合、1本そのまま飲み込んだのか、何か所かで折れているのか

分からないことが多いのです。

 

吐かせることも可能かもしれませんが、途中で胃や食道に刺さったりしたら危険です。

 

こんなときには、内視鏡が活躍すると言えるでしょう。

 

もちろん、内視鏡でなんでもかんでも取り除けるわけではありません。

場合により、開腹手術になることもあるでしょう。

 

とにかく、今回は内視鏡で取り除けてめでたし、めでたし。