2020.08.11

獣医師の教育 その6

「違和感あるでしょ」

 

手術準備 2

診察にある程度慣れてくると、先輩獣医師への相談や報告が変化してきます。

 

最初は、「こういう主訴なんですど、どうしたらいいですか?」から

「こうだと思うので、こうしていこうと思います」というように、相談から確認へと内容が変わっていきます。

成長ですね。

 

さて、「こうだと思うので、こうしていこうと思います」の段階では、

完全に違うだろうと思わない限り、本人の診断通りに進めてもらいます。

 

ただ、治療過程で上手くいかないことも多々経験します。

その時に、主訴からの診断、診断からの治療、治療経過、どこかに問題があるはずです。

一から考え直すのが鉄則ですが、どこかに「違和感」があることが多いのです。

それは、明らかなものである時もなんとなくである時もあります。

 

常に、

この診断で正しいのか、

この治療で正しいのか、を考えながら、

そこで感じる「違和感」を無視しないことが重要です。

 

「いやー、おかしいとは思ったんですが、同じ治療をしました」って、

それアカン!