2020.09.21
獣医師の成長 その3
今回はCT検査のお話をしていますが、
手術にしても、そもそも診察にしても、
最初の実践に何を選ぶか悩ましい問題です。
CT検査に関して言うと、私個人の意見ではありますが、
最初の実践として、
門脈体循環シャントを疑う場合か、
脾臓腫瘤の精査を行う場合か、
そのあたりが妥当ではないかと思います。
門脈シャントの場合には、「異常な血管の有無」を手順に沿って検索します。
手順が決まっているので、ミスが少ないように思います。
脾臓腫瘤は、まず脾臓腫瘤の様子で、だいたい悪そうなのかを判断します。
そして、腫瘍の可能性もあるので、主に肺や肝臓などへの転移の有無を調べます。
調べる場所がある程度特定されるので、ミスは少ないように思います。
今回は、門脈シャントを疑っているようなので、しっかり手順に沿って調べてもらいます。
もちろん、後でチェックはしますよ。