2020.06.17
例えば、椎間板ヘルニア
ミニチュア・ダックスフントで、椎間板ヘルニアが多いというのは有名な話でしょうか。
ちなみに、私は今までに診察で、
スタンダード・ダックスフントを2頭しか診たことがありません。
大きなミニチュア・ダックスフントとは比べものにならないくらい、大きかったのを覚えています。
さて、ダックスフントが後ろ足を引きずるようになったら、
まず疑うのが、椎間板ヘルニアです。
レントゲンでは診断できないので、神経検査をした上で第1選択はMRI検査です。
ただ、いろいろな理由(MRIが撮れない等)で、CTで診断をつける場合もあります。
これは、背骨を縦に切った断面です。
四角の骨が並んでいます。
その上を、白い線が左から右へつながっています(よね?)。
これは、脊髄造影というもので、CTで映ってこない脊髄の状態を観察する手段です。
拡大した画像です。
オレンジの○のところで、白い造影の線があたかも下から押されて、途切れているように見えます。
どうやらここに椎間板ヘルニアがありそうです。
こんな感じで診断します。