2020.05.04
おもちゃ 食べちゃった だけじゃなかった
誤食癖ののあるわんちゃんが、食欲なくて、吐き続けるということで来院されました。
始めから、誤食で何か詰まったのかもと疑うのは当然です。
腹部の触診(お腹をよく触って)とレントゲン検査、超音波検査でどうやら腸のあたりに、固いものが詰まっていそうです。
開腹手術(お腹を開けて、取り出しましょう)に同意をいただいたのですが、念のためCTを撮影しました(お腹を開ける前)。
小腸に丸い(人工的な)形のものが詰まっています(赤矢印)。
「症状にも合致するし、これを取り出せば、解決するぞ。」
「いやいや、ちょっと待て。」
「よく見ると、腸の中の異物(赤矢印)だけでなく。
胃の中にも何かある(青矢印)、木の棒みたいだけど。」
胃の中の棒は、今の症状を引き起こしているわけではなさそうでしたが、放っておくと、どこかに刺さったり、つまったりして、危ないところでした。
お腹を開いて、腸を切開してゴムのおもちゃを摘出、同時に胃も開いて木の棒を摘出しました。
手術後、回復に向かったのは言うまでもありません。
誤食癖のある場合、吐いたりするとどうしても腸に何か詰まっているのかもと考えます。
ただし、1個だけとは限らない。