• ホーム
  • ブログ
  • 猫の貧血の症状と原因、治療について|京都市西京区のダクタリ動物病院京都医療センター

2023.04.07

猫の貧血の症状と原因、治療について|京都市西京区のダクタリ動物病院京都医療センター

京都市西京区、右京区、南区、中京区、向日市、長岡京市、亀岡市 の皆さんこんにちは。
ダクタリ動物病院京都医療センターの院長森です。
今回は、猫の貧血の症状と原因、治療について解説させていただきます。

こんなお悩みはありませんか?

・舌が白い

・立てない

・動かない

・呼吸がおかしい

・意識がおかしい

 

このような場合「貧血」の可能性があります。

 

貧血(ひんけつ)とは

貧血とは、あえて説明することもなく、血液の中の赤血球が少なくなることです。出血、溶血(血管の中で赤血球が壊れること)などにより、血液中の赤血球が少なくなり、酸素が全身に行き渡らなくなります。体の中で最も酸素を必要とする脳が、最初にダメージを受けます。原因が除去できず、貧血が改善しないと命に関わります。輸血が必要になることもあります。

 

貧血が起こる原因

①出血性貧血:交通事故や腫瘍の破裂などによって、血液が血管から流れ出てしまいます。

②溶血性貧血:免疫疾患や腫瘍、中毒などによって、血管の中で赤血球が壊されてしまいます。

③非再生性貧血:骨髄の疾患やホルモン異常、腫瘍などにより赤血球が作られなくなります。

 

貧血を適切に治療するためのポイント

貧血を適切に治療するためのポイントは以下の3点です。

 

①正しく貧血の診断ができるか

まずは、貧血を疑うことが重要です。原因は別として貧血の診断は血液検査で簡単にできます。しかし最も重要なのは、貧血の原因を見つけ出すことです。血液検査やレントゲン検査、超音波検査で早い段階で原因が判明することもありますが、なかなか原因が判明しない場合もあります。ホルモン測定や骨髄検査など、的確に早期に判断することが必要となります。

 

②貧血治療において豊富な経験を持っているか

原因によっては、手術や内服薬で治療可能なものから、難治性のもの、予後が悪いものまで様々な貧血があります。貧血の原因や程度、緊急性によっては輸血が必要で、また、複数回必要なものもあり、的確な判断が求められます。

 

③適切な治療への移行

貧血の治療には、原因の除去が最も重要ですが、診断や治療が功を奏するまでに時間がどうしても必要な場合も多く、その間、輸血が必要な場合も少なくありません。血液の確保が重要になります。

 

ダクタリ動物病院 京都医療センターでの貧血治療について

貧血のワンちゃんには、輸血が必要になる場面が少なくありません。輸血が必要となっても、すぐに手に入るとは限りません。ダクタリ動物病院 京都医療センターでは、そのような場面に対応できるように、供血犬を常時募集しています。5〜7歳以下で、体重が15kg以上の健康なワンちゃんを飼われていて、供血犬に登録していただける方は、いつでもご連絡をお待ちしています。